20周年を迎えるにあたり、創業当時のことを思い出してみました
愛知県 岐阜県を中心に
シロアリ、ネズミ、コウモリなどの害虫対策を行っております
株式会社アイ・エコアップ ママ社長の今村佳保里です。
2022年1月18日、弊社 株式会社アイエコアップは20周年を迎えます。
ありきたりな言葉かもしれませんが、
20年になるのかぁ~と思うとき、それは、関わってくださったお一人お一人のお陰だと思うのです。
良い出会いもあれば、思い出しても複雑な気持ちになる出会いもありました。
でも、いずれの出会い・そこで得た経験が今の私や会社を形作っているのだと思うと
本当に、本当に、本当~に、ありがたく思います。
25歳での起業でした。 私はそれを「成り行き起業」といつも言っています。
夢や志があった訳ではなく、父に言われたから起業しました。
精神保健福祉士という国家資格を持っていること、
10年頑張って会社が軌道に乗らなくても やり直しがきく年齢だと思ったこと、
そして、無知で人生経験が浅かったことが 私の起業を後押ししました。
2002年の設立当初、父の親友が所有している名古屋市千種区のマンション1室を事務所として借りました。(破格に笑)
社員は年上の業界経験者2名。
社員さん出社前に鍵を開けるため、毎朝6時台の電車で通勤していたはずです。
最初の試練はすぐにやってきました。
数か月もすると、遅刻、早退、酒臭い・・・などが目立つようになりました。
そう。
社員さんが会社を見ていないのです。
今思えば 何も示せない小娘のもとでは、どこまでさぼれるか図ってみたりやる気が失せたりするのも当然のことでしょうが、
当時の私にとってはどうしたら現状打破できるのかわかりませんでした。
すぐに底をついた創業運転資金。
2名の給料と支払いのために、私は無給無休が続きました。
この時期はじめて、動悸と息切れで道端に立ちすくむ経験をしました。(勉強会会場へ向かう栄の歩道でした)
その2名は1年以内にどちらも退職、
その後はパート事務員さんと業界経験者に入社してもらいました。
ここでもお金やパソコンが紛失したり
私の学ばない 管理能力の低さが伺えます・・・苦笑。
翌年2003年5月に結婚し、2004年4月に息子を出産。
半年ほどして 次の大きな試練がやってきました。
父が長年役員を務めていた 同族の会社から突然「解雇」を言い渡されたのです。
理由は横領容疑。
国税が入ったり、刑事告発されたり、こちらも民事で訴えたり・・・
癖の強い父ですが、お金に関して間違ったことはしない人でもありますので
税務調査もクリア、横領という刑事告発もクリアしましたが、
身内からの突然の不当解雇は、父と母の心に大変大きなダメージを与えました。
あの当時の両親の変化は、今思い出しても涙が出ます。
ただ、そんな状況にも「神様はいるのだろうな」と思えるのは、
私たち家族には 生後半年の息子の存在があったことです。
おむつやご飯のお世話をしないといけない、無条件の愛を寄せてくれる目の前の小さな命がそこにあってくれたから
私たちは日々を過ごせました。(元旦那様にも感謝です)
これが今のタイミングだったら・・・我が家は同じように乗り越えられないかもしれません。
ちゃんと乗り越えられる時期に試練は与えられるものなのですね。
また、人を知る機会でもありました。
噂を信じて離れていく人もいれば、すぐに駆け付けてくれた人、また、意外な人が手を差し伸べてくれたりもしました。
民事裁判は判決までに確か2年半ほどかかったかと思います。
「勝訴」判決が読まれたのですが、言っている意味がよくわからず
裁判長が退室されてから 書記官に「つまり勝ったんですよね!?」と尋ねたことも今となってはいい思い出。
「お父さんがまた この業界で返り咲ける場所を作る」
そんな言葉を書いたノートが出てきました。
人に支えられてきた20年と言いながらも、
トラブル発生から父が引退するまでの15年ほどは
私の原動力は結局ここだったのかもしれません。身勝手な自分に気づかされます・・・。
そう思うと、私は次のステージに立つ時なのだろうなぁと感じています。
相変わらず 己の中からマグマのように想いが沸々湧き上がってくるタイプではありませんが、
■今いてくれるスタッフさんたちが安心して 定年後も働ける環境づくり、
■協会運営を通じての業界整備・発展、
■建築業に携わる女性雇用と育成、
そして、
■精神保健の分野
でも何かできないかな・・・なんて、ぼんやり考えています。
自分語り、随分長くなってしまいましたー。
さて、21年目も己の歩みの遅さに落ち込んだり、腹を立てたりしながらも、
お仕事させていただける喜びを感じて歩んでまいりたいと思います。
どうぞ これからも近くで、遠くで、見守っていただけたり、叱咤激励いただけましたら幸いです。
今村佳保里 拝