日本では中古物件に抵抗感や不安感を持つ傾向がまだまだあるようです。
しかし今後、国は2020年までに中古住宅流通の倍増を目指しています。そこで重要となってくるのが、すでに中古住宅の購入が一般的になっている欧米では常識の、『ホームインスペクション』の実施。
日本では、インスペクションの存在をまだ知らない人が多い現状ですが、中古住宅の購入を検討している人の多くは「住宅の状態・品質を知りたい」と考えているという調査結果があります。
インスペクションの実施で建物の価値が明確になり、信頼できる情報として買主様に説明できれば抵抗感や不安感を解消することができます。
実は買主様が一番気にされているのが、床下をはじめとした基礎(構造)部分。
住宅検査を行った一戸建購入者はシロアリ食害の検査を重視するとした調査結果がでています。床下診断に詳しく、住宅に精通したホームインスペクターを利用すれば、購入前に買主様が不安を感じることも、購入された後にトラブルや相談が発生することも少なくなります。
買主様が迷われるのはその物件の本当の価値が明確ではないから。
第三者のホームインスペクターの診断結果には、建物の良い点も悪い点も明記されます。建物本来の価値が明確になり、買主様が求める「調査結果の信頼性」も保証されることで購入の決断を早め、不動産の売却がスムーズになります。
住宅購入の選択肢に中古住宅を入れない理由にあげられる「中古住宅の性能や品質に対する不安」は、事前のインスペクションの実施で解消することが可能です。信頼できる情報を提供し、納得を得られる説明をすることが中古住宅の流通には重要です。
「売った後、万が一何かあったらどうしよう?」と不安があると、買主様に自信をもってお薦めすることができません。
ホームインスペクターは、第三者的な立場で客観的な住宅診断を行います。あらかじめ建物の良い点と悪い点を把握できていれば、自信を持って物件を薦められ、お客様の不安解消につながります。
インスペクションによって建物の状況が把握できていれば、良い点は活かし、劣化している点は補修するなどの提案がしやすくなります。
リフォームやリノベーション提案の基礎資料として、診断結果を使用することにより、お客様の信頼が得られ、受注拡大につながります。
国の施策により中古住宅市場は拡大することが見込まれています。
中古住宅の診断も法制化により義務化の流れにあり、仲介業者様にとっても早期の対応が求められています。
ホームインスペクションのポイント
中古住宅の購入にあたり重視されるのは「安心感」。そこで求められるのが、信頼できる住宅の現状報告書です。リフォームや不動産関連の業者ではない、第三者の視点による客観的で公正な報告であることがポイントになります。